埼玉県の上田清司知事は28日、埼玉朝鮮初中級学校(さいたま市大宮区)を運営する学校法人埼玉朝鮮学園への2011年度分の補助金約900万円を支給しないことを明らかにした。理由については「学園の財務健全化を見極めるに至っていない」とした。
同学園への補助金不支給は10年度に続き二度目。
県によると、朝銀信用組合の破たんで、整理回収機構(RCC)が04年に同校の土地を仮差し押さえした。学園は今年1月に約8600万円をRCCに返済し、仮差し押さえは解除されたが、約8200万円は保護者らからの借入金で充てた。
学園は県に「学校資産を処分して保護者らに返済する」との計画を報告したが、上田知事は「仮定の話だ」と、財務の健全性に問題があるとした。
県は12年度当初予算にも学園への補助金を計上したが、県議会予算特別委員会は「拉致問題などが解決されるまでは予算の執行を留保するべきだ」との付帯決議案を可決した。
同学園への補助金不支給は10年度に続き二度目。
県によると、朝銀信用組合の破たんで、整理回収機構(RCC)が04年に同校の土地を仮差し押さえした。学園は今年1月に約8600万円をRCCに返済し、仮差し押さえは解除されたが、約8200万円は保護者らからの借入金で充てた。
学園は県に「学校資産を処分して保護者らに返済する」との計画を報告したが、上田知事は「仮定の話だ」と、財務の健全性に問題があるとした。
県は12年度当初予算にも学園への補助金を計上したが、県議会予算特別委員会は「拉致問題などが解決されるまでは予算の執行を留保するべきだ」との付帯決議案を可決した。